Canonical、Open Operator Collectionが 従来のLinuxやWindowsアプリケーションに対応するKubernetesオペレーターを拡大

by Canonical on 19 November 2020

【2020年11月12日】Ubuntuの提供元であるCanonical(本社:英国・ロンドン、CEO:Mark Shuttleworth)は本日、最大のアプリケーションオペレーターコレクションであるCanonicalのOpen Operator Collectionが、クラウドネイティブアプリケーションとWindowsやLinuxの従来型アプリケーションの両方に対応したことを発表しました。コレクションはCharmhub.ioでホストされ、Open Operator Manifestoに適合しています。

次世代の運用がCAASとIAASを統一

CanonicalのプロダクトマネージャーであるSohini Royは次のように述べています。「オペレーターパターンがあればKubernetesでクラウドネイティブワークロードの設定管理は不要です。オペレーターパターンを一般化し、LinuxやWindowsの従来型アプリケーションに対応することをうれしく思います。これによりベアメタル、バーチャル、K8sを問わず、一貫したモデル主導型のオペレーターフレームワークでアプリケーションを管理できます。」

オペレーターとはアプリケーションのライフサイクル管理を実行するソフトウェアです。オペレーターにより、手作業で作成したカスタム仕様の機関オペコードではなく、多くの組織やシナリオに対応した標準的なオペコードのパッケージを使用できます。オペレーターにより複数の組織における労力の重複がなくなり、アプリのオペコードベースの共有が可能となります。

オペレーターは組織が初歩的な細目を習得しなくてもアプリケーションを実行できるよう、アプリケーションドメインの知識を集約したものです。オペレーターコードは、設定、統合、ユーザーによるその後の変更(デイ2アクション)までアプリケーションのライフサイクル全体に対応します。

Mattermostの共同設立者兼最高経営責任者(CEO)であるIan Tien氏は次のように述べています。「データセキュリティと開発者の生産性は、お客様にとってアプリケーションライフサイクル全般にわたって極めて重要です。Charm型のオープンソースオペレーターにより、Mattermostは短時間でインストールされ、しかもデプロイメントだけでなく、パッチ適用、アップグレード、さらには再構築にも、ベストプラクティスを確実に利用します。」

オペレーター改善のマニフェスト

Charmhub.ioは、多数のアプリに対応するオペレーターのパブリックリポジトリであると同時にオペレーター関係者が協力するフォーラムでもあります。オープンソースのオペレーターは多様なユーザーから得た幅広いシナリオに関する情報を組み込んでいます。

CharmhubコミュニティはOpen Operator Manifestoに準拠しています。これは、コレクション全体のセキュリティクオリティ、有用性を確保するためにまとめたオペレーター開発の指針です。マニフェストはオペレーター開発にとって重要な価値を定め、オペレーターを改善するコミュニティとしての取り組みを推進しています。

Open Operator Collectionにはベンダーが参加し、オープンソースオペレーターによって展開されたワークロードに対して包括的なサポートと認証を提供しています。

再使用可能な統合コード

統合は、機関特有の大量の統合コードのメンテナンスコストがかかるため、企業のIT部門にとって大きな負担です。

Charmhubオペレーターには、さまざまなベンダーのオペレーター間で自動統合を再使用するための宣言型統合ポイントが含まれます。統合コードは各オペレーターに組み込まれ、展開中の動的な統合を処理するとともに、プロセス全体を通じてセキュリティや可用性に関するベストプラクティスを活用します。

OSMでDevops MDLを担当するMark Beierl氏は次のように述べています。「ETSIのOpen Source MANO(OSM)プロジェクトでは、テレコム関連のワークロードとネットワーク仮想化(NFV)のデプロイメントにおける自動統合とライフサイクル管理にJujuを使用しています。Charmとの統合は完全に自動化されるため、テレコム環境に新しいサービスを導入する際のスピードが飛躍的に向上します。」

組み立て可能なマイクロサービスオペレーター

Charm型オペレーターは「do one thing, and do it well(ひとつのことをうまくやれ)」の設計理念に基づき、統合を通じてオペレーターを組み立てることで大規模で複雑なシナリオに対応します。1つのマイクロサービスに特化することで、オペレーターはパブリッククラウド、プライベートインフラ、さまざまなアーキテクチャやプラットフォームなど幅広い環境に対処し、あらゆる状況でマイクロサービスを完璧に実行します。

たとえばこのシナリオ定義にはKubeflowやクラウドネイティブエコシステムの多くの構成要素が含まれます。各要素は再使用可能で、1つのマイクロサービスに特化しています。これらのオペレーターを無数の形で組み合わせれば、特定の環境にぴったりのKubeflowアプリケーションコンポーネントを展開できることになります。

シナリオ定義はテキストファイルで共有可能なため、共同作業、反復、GitOpsのワークフローにも対応します。

オープンソース

Open Operator Collectionのオペレーターはオープンソースで、特定プロバイダーのインフラコンポーネントに依存しません。

このプロジェクトでは大手ISV、国際的なシステムインテグレーター、DevSecOps従事者とともにDevSecOpsの推進を目指し、質の高いコードとコミュニティ関係者との対話を重視しています。これにはセキュリティとクオリティの基準適合を確認するためのソースベリフィケーション、内蔵セキュリティ、オペレーターバリデーションが含まれます。

質の高いオペレーターの記述が簡単に

オペレーターは特定言語に依存せず、いずれの言語でも開発可能ですが、一般的なのはPythonです。Charmhubは、Pythonを使用するオペレーター開発者がライブラリを再使用し、オペレーター間で共通の定義を使用できるよう、コード共有と協力の機能を備えています。このPython Operator Frameworkが低レベルのライフサイクル管理と統合の詳細に対応します。

モデル主導型のマルチクラウド運用

管理コスト削減のため、オペレーターはモデルと呼ばれるグループで展開されます。ユーザーはアプリケーショングラフを使用し宣言型の統合でオペレーターを組み立てます。統合ラインがクラウドの境界を越える場合に備え、Charm型オペレーターはマルチクラウド運用に対応する信頼性の高い一貫した基盤を提供します。

このモデル主導型のアプローチにより、ベンダーを問わずオペレーターの一貫した機能が確保され、高度に統合されたアプリケーションにおいても重複が回避されます。1つのオペレーターに対する変更は、同じモデル内の他のオペレーターにも自動的に反映されます。

汎用オペレーターライフサイクルマネージャー

Open Operator CollectionはJuju Operator Lifecycle Manager(OLM)を使用してオペレーターにサービスを提供します。基本的なプロビジョニング機能やライフサイクル管理機能に加え、Juju OLMは、イベントのデリバリー、イベントのシリアル化、永続状態、リーダー選出、アプリケーションステータス監視、アプリケーションメッセージ、統合データ交換などの機能を通じてモデル主導型のアーキテクチャを実現します。

Open Operator CollectionはCharmhub.ioに公開されています。

<以上>

Canonicalについて

Canonicalは「Ubuntu」を提供する企業です。Ubuntuは、ほとんどのパブリッククラウドのワークロードに使われているOSであり、スマートゲートウェイ、自動運転車、高度なロボットなどの最先端分野でも使用されています。Canonicalは、Ubuntuの商用ユーザー向けにエンタープライズセキュリティ、サポートおよびサービスを提供しています。Canonicalは2004年に設立された非公開企業です。

詳細は以下のウェブサイトからご覧いただけます。

https://jp.ubuntu.com/ https://www.ubuntu.com/

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