OpenStackのアップグレードをマスター

by Canonical on 25 February 2019

先週、ベルリンで何千人もの来場者を集めた「OpenStack Summit」は、まもなく「Open Infrastructure Summit」と名称を変更するため、旧名称での最後の開催となりました。

OpenStackコミュニティの創設メンバーであるCanonicalはもちろん出席し、出席者と語り合うとともに、講演の主催、デモの実施、基調講演などで大忙しでした。

サミットでは、Canonicalの最高経営責任者(CEO)であるMark Shuttleworthが、Ubuntu 18.04の10年サポート、CIOの注意を引こうとAWS、Microsoft、Googleが競争する世界で価格性能比が重要である理由、完全に移植可能なAIによってクラウドからエッジに向かうUbuntu AIの物語など、多数のトピックについて語りました。

OpenStackのアップグレードは、AIほど騒がれず、魅力的でもありませんが、基本的に重要なトピックです。

CanonicalにとってOpenStackのアップグレードとは、すべてのOpenStackリリースをアップグレードでサポートすることを意味します。つまり、SteinとTrainがリリースされればテストプロセスの一環として展開し、14.04でIcehouseがリリースされれば、IcehouseでKubernetesのワークロードを展開します。次に、これをクラウドで実行しつつ、しかもワークロードを失うことなく、バージョンをMitakaまでアップグレードします。さらにクラウドの実行を続けながら、バックグラウンドで16.04までアップグレードし、Queensにアップグレード。さらに18.04、Rocky、Steinなどへと標準でアップグレードします。

このOpenStackアップグレードのプロセス全体において、ネットワークを1秒たりともダウンさせることはできません。

ビジネスの点から言えば、OpenStackは日々成果を上げているのであり、OpenStackがあってこそビジネスが存続できることになります。Shuttleworthは次のように述べています。「つまり、重要なのは2日目ではなく、1,500日目です。OpenStackとともに生き、拡張、アップグレード、成長を続け、使いこなすことでビジネスから本当の価値を得ることです。」

Canonicalは単にOpenStackをアップグレードするだけでありません。詳しくは、担当チームまでお問い合わせください。

お問い合わせ

ニュースレターのサインアップ

Ubuntuニュースレターの配信登録

お客様が購読登録を行われる場合、以下の条件に同意されたことになります。Canonicalのプライバシーに関するお知らせ個人情報保護ポリシー

関連記事

VMwareからOpenStackへ

独自のオープンソースクラウドでTCOを40%削減 クラウドコンピューティングは、今では企業のIT資産の中心です。Gartner社によれば、2025年にはクラウドインフラストラクチャへの総投資が50%に迫ります。IT資産が成長し、複雑化するにつれ、総所有コスト(TCO)も増大し、企業にとってはインフラストラクチャの経費の最適化が継続的な問題となりました。 昔からプロプライエタリ(オープンソースではない)ソリューションを使用してきた企業にとっては特にそうです。プロプライエタリソリューションは、ライセンスコストが高いだけでなく、サービスの相互依存性や長期契約の義務によって企業を縛ることがよくあります(ロックイン)。これらの欠点から、BroadcomがVMwareを買収した後、さ […]

小規模プライベートクラウドインフラストラクチャのためのOpenStackとSunbeam

小規模のプライベートクラウドインフラストラクチャを導入する際、多くの組織が深刻な問題に直面します。知識不足や移行のほか、Kubernetesなどのさまざまな拡張機能をすぐ実行するよう経営陣に求められるため、導入プロセスが複雑に感じられることも少なくありません。この複雑性を克服する最も簡単な方法は、プロのサービスにプロジェクトを任せることですが、そのコストが中小企業には高すぎる場合があります。 幸い、現在はすべての課題に自力で対処する方法があります。この短いブログでは、Sunbeamプロジェクトを使用し、経験やコストのかかるコンサルティングなしに小規模プライベートクラウドをスムーズに導入する方法を紹介します。 はじめに はじめに、このブログ記事で使用するいくつかの用語を簡単 […]

PostgreSQLをAIに活用

AIを扱うことはデータを扱うこと。数値データから動画や画像まで、業界や用途を問わず、AIプロジェクトは何らかの形でデータに依存します。問題は、そのデータをどうやって効率的に保管し、モデルを構築する際に使用するかです。解決策の1つは、実績があり、愛好者の多いデータベースであるPostgreSQLです。近年の開発により、AIをサポートする有力な選択肢になっています。 PostgreSQLを選ぶべき理由 PostgreSQLはオープンソースで高機能のデータベースシステムです。外部キー、サブクエリ、トリガーのほか、さまざまなユーザー定義型や関数をサポートしています。近年はデータベース分野で人気を高め、2023年には年間最優秀データベース管理システム(DBMS)に選出されました。 […]


© 2024 Canonical Ltd. Ubuntu および Canonical は、Canonical Ltd の登録商標です。