Ubuntu 24.04 LTSでSQL Server 2025の一般提供を開始
by Canonical on 31 March 2026
Microsoftは、Ubuntu 24.04 LTS上でSQL Server 2025(CU1リリースから)の一般提供(GA)を開始しました。これにより企業はミッションクリティカルなワークロードを最新の長期サポート(LTS)リリース上で運用でき、予測可能な安定性と最新のカーネルが得られます。
リポジトリの更新を
プレビュー版を試用中の方は、リポジトリの設定を切り替え、実運用向けのトラックをご利用ください。リポジトリの設定を切り替えるには、ソースをmssql-server-preview.repoからmssql-server-2025.repoに更新します。プレビュー用のリポジトリを使い続けた場合、実運用に対応しないプレリリースのビルドがインストールされる可能性があります。
Linuxの機能強化
SQL Server 2025のCU1では、Linuxインフラストラクチャでデータベース管理を改善する機能が導入されました。
新しい動的管理ビュー(DMV)により、データベース管理者はOSレベルのメトリクスを即座に確認できます。sys.dm_os_linux_cpu_statsやsys.dm_os_linux_disk_statsなどのビューにより、特定のデータベースのボトルネックとインフラストラクチャの問題の区別も容易です。このリリースには、sys.dm_os_linux_net_statsもあり、リアルタイムのネットワークインターフェイス情報を接続やスループットのトラブルシューティングに役立てることができます。
Contained Availability Groups(CAG)にも改善があります。管理者は、sp_set_session_contextを使用し、CAGのセッション中にデータベースの作成や復元を有効化できるようになりました。これにより、厳しいアクセス制限を維持しながらライフサイクル操作を簡単に実行できます。たとえばユーザーがデータベースを作成するにはdbcreatorロール、復元するにはdb_ownerまたはsysadminロールが必要です。
AI機能
このリリースには、機械学習アプリケーション向けのネイティブベクトルサポートもあります。新しい機能を利用して安全なAIプレイグラウンドを構築する方法は、Canonicalの技術ガイド「UbuntuでAIとSQL Server 2025が協調」をご覧ください。
エンタープライズセキュリティ
コンプライアンス要件の厳しい組織には、Ubuntu Proをおすすめします。これにより標準のLTSセキュリティメンテナンスがUniverseリポジトリに含まれるソフトウェアすべてに適用され、FIPSコンプライアンスも確保できます。これは規制対象となるSQL Serverのワークロードにとって極めて重要です。
Ubuntu 24.04に実運用に対応するSQL Server 2025のバージョンをインストールするには、公式インストールガイドをご覧ください。
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