Canonical Ubuntu Core 22の提供を開始 – IoTと組み込みデバイスに最適化

by Canonical on 21 June 2022

極めてセキュリティの高い組み込みUbuntuが、ロボットや産業用デバイスでリアルタイムコンピューティングをサポート

Canonicalは本日、Ubuntu 22.04 LTSを完全にコンテナ化し、IoTやエッジデバイスに最適化したバリアントとしてUbuntu Core 22の一般提供を開始したと発表しました(ダウンロード:ubuntu.com/download/iot)。このリリースは、Canonicalの各種テクノロジーとの組み合わせにより、Ubuntuの包括的かつ業界最先端のオペレーティングシステム(OS)およびサービスをあらゆる種類の組み込み/IoTデバイスに提供します。

IoTメーカーは、スケジュールと予算どおりにデバイスをデプロイするという難題に直面しています。デバイス数の増加とともにセキュリティやリモート管理の大規模な確保も厄介になります。Ubuntu Core 22は、シリコン/ODMパートナーエコシステムの成長に支えられ、高いセキュリティと回復力を備えたロータッチOSとして、メーカーにおけるこのような課題の克服を助けます。

Canonicalの最高経営責任者(CEO)であるMark Shuttleworthは次のように述べています。「Canonicalの目標は、開発環境からクラウド、エッジ、デバイスまであらゆる場所に、セキュアで信頼性の高いオープンソースを提供することです。このリリースとUbuntuのリアルタイムカーネルにより、当社は組み込み業界全体にUbuntu Coreの利点を拡大していきます。」

リアルタイムコンピューティングのサポート

ベータ版で提供を開始したUbuntu 22.04 LTSリアルタイムカーネルは、時間が重視される産業、通信、車載、ロボット分野に高性能、超低レイテンシ、ワークロード予測性を提供します。

新規リリースは、制限時間内に確実に応答する完全にプリエンプティブなカーネルを含みます。Canonicalは、シリコンやハードウェアのメーカーと提携し、Ubuntu認定ハードウェア上で最初から高度なリアルタイム機能を有効化します。

アプリケーション中心

Ubuntu Coreは、モノリシックなUbuntuイメージをSnapと呼ばれるパッケージに分割することで(カーネル、OS、アプリケーションを含む)、堅牢性を高め、完全にコンテナ化したUbuntuです。各Snapにはアプリケーションの依存性を含む隔離されたサンドボックスがあるため、完全にポータブルで信頼性に優れています。CanonicalのSnapcraftフレームワークは、「on-rails」のSnap開発により、高速での反復、自動テスト、信頼性の高いデプロイを可能にします。

Ubuntu Coreを実行するすべてのデバイスには専用のIoTアプリストアがあり、ここでデバイス上のアプリを完全に管理するとともに、1つのプラットフォームでソフトウェアを作成、公開、配布できます。IoTアプリストアは企業にとって高度なソフトウェア管理ソリューションであり、さまざまな新しいオンプレミス機能を可能にします。

システムは、重要なカーネル、OS、アプリケーションのトランザクション式Over-The-Air(OTA)更新を保証します。更新は常に正常に完了し、そうでなければ直前のバージョンに自動的にロールバックするため、不完全な更新によってデバイスが機能しなくなることはありません。Snapは、デルタ更新ネットワークトラフィックを最小化し、デジタル署名でソフトウェアの完全性や出所証明も確保します。

セキュアでロータッチ

Ubuntu Coreは、セキュアブート、フルディスク暗号化、セキュアリカバリ、OSとアプリケーションの厳しい隔離など、最初から高度なセキュリティ機能も備えています。

KMC Controlsの最高執行責任者(COO)であるBrad Kehler氏は次のように述べています。「KMC Controlsの各種IoTデバイスは、ミッションクリティカルな産業環境専用に製造されています。お客様にとってセキュリティは最優先事項です。当社では、高度なセキュリティ機能を内蔵し、安定したOver-The-Air更新フレームワークを持つUbuntu Coreを選択しました。Ubuntu Coreには10年間のセキュリティ更新契約が付属するため、現場のデバイスのセキュリティを長く維持することができます。実証されたアプリケーションイネーブルメントフレームワークにより、当社の開発チームはビジネス上の問題を解決するアプリケーションの開発に集中することができます。」

お客様は、Canonicalのカーネル、OS、アプリケーションレベルコードに対する10年にわたるセキュリティメンテナンスにより、デバイスやアプリケーションにおいて企業や公共セクターのデジタル安全性要件を満たすことができます。

成長するパートナーエコシステム

Ubuntu Coreは、Advantech、Lenovoなど多くの大手シリコン/ハードウェアパートナーとの提携によって市場地位を確立しています。

Ubuntu認定ハードウェアプログラムは、Ubuntuを確実に利用できるIoT/エッジデバイスを定義するものです。このプログラムの独自性は、デバイスのライフサイクルが終わるまでセキュリティ更新ごとにCanonicalのラボで認定ハードウェアを継続的にテストする点にあります。

Advantech WISE-Edge+のディレクターであるEric Kao氏は次のように述べています。「Advantechは、組み込み、産業用、IoT、自動化ソリューションを提供し、Ubuntu認定ハードウェアプログラムへの参加に力を入れています。Canonicalのおかげで、認定ハードウェアは綿密なテストプロセスを経てUbuntu Coreに最適な安定性やセキュリティを提供し、当社のお客様の市場化期間や開発コストの削減に役立っています。」

Ubuntu Core 22について

Ubuntu Core 22の詳細はubuntu.com/coreをご覧ください。CanonicalはCore 22の特長を詳しく説明した記事もブログに連載する予定です。

Ubuntu Core 22を今すぐ使用するには、主要なプラットフォームに対応するイメージをダウンロードするか、サポートされる全イメージをご覧ください。

Canonicalについて Canonicalは「Ubuntu」を提供する企業です。Ubuntuは、ほとんどのパブリッククラウドのワークロードに使われているOSであり、スマートゲートウェイ、自動運転車、高度なロボットなどの最先端分野でも使用されています。Canonicalは、Ubuntuの商用ユーザー向けにエンタープライズセキュリティ、サポートおよびサービスを提供しています。Canonicalは2004年に設立された非公開企業です。

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