MicrosoftとCanonical、Ubuntu 22.04のホストとコンテナにおける.NETのネイティブサポートを発表

by Canonical on 24 August 2022

  • .NET開発者は「apt install」コマンドだけでUbuntu 22.04 LTSからASP.NET、.NET SDK、ランタイムをインストール可能
  • Canonicalは、シェルやパッケージマネージャーが不要な新しい超小型のOCI対応アプライアンスイメージを.NET 6 LTSとASP.NETの両ランタイム向けにリリース
  • MicrosoftとCanonicalは共同で.NETとUbuntuの間のソフトウェアサプライチェーンを保護し、エンタープライズグレードのサポートを提供

.NET開発プラットフォームはオープンソースプロジェクトへのMicrosoftの非常に早期のコントリビューションであり、CanonicalはUbuntu 22.04 LTS以降、Ubuntuのホストおよびコンテナイメージでネイティブサポートすることをうれしく思います。

.NET開発者はセキュリティパッチや新リリースを速やかに入手し、LinuxとUbuntuの利用を開始できます。

.NET 6のユーザーと開発者は、簡単なapt install dotnet6コマンドで.NET 6パッケージをUbuntuにインストールできるようになりました。最適化され、構築済みで、超小型のコンテナイメージもすぐに使用できます。

Ubuntu .debパッケージとしての.NETは、MicrosoftとCanonicalの緊密な協力の成果です。両社はセキュリティパッチと新しいリリースも速やかにUbuntuに提供します。これは、Ubuntu上のオープンソースフレームワーク、ホスト、および最小化されたコンテナイメージ向けのより多くの機能の基礎となります。

.NETプログラムマネージャーのRichard Lander氏は次のように述べています。「Canonicalとの協力により、.NET開発者に使いやすさとセキュリティの向上を同時に提供できました。このプロジェクトには、LinuxエコシステムにおけるCanonicalのリーダーシップ、それに開発ツールとプラットフォームにおけるMicrosoftの豊富な経験が役立っています。その成果がインボックスパッケージとコンテナイメージの組み合わせであり、コミュニティ開発者も大企業もオープンソースを通じてこれを活用できます。」

CanonicalのプロダクトマネージャーであるValentin Viennotは次のように述べています。「これでUbuntuは.NETプラットフォームを出発点として、超小型のコンテナイメージを使用した開発から本番運用までエンドツーエンドにサポートすることになります。これは両方のコミュニティにとって大きな進歩です。Microsoftの.NETチームとの協力が大きな成果につながりました。」

Ubuntuでの.NET 6のインストール

Canonicalの新しいリポジトリ機能により、Ubuntu 22.04 LTSで.NETと ASP.NETのインストールと更新が簡単になります。

# quickly install a bundle with both the SDK and the runtime

sudo apt update && sudo apt install dotnet6

# or cherry-pick only the dependencies you need to develop or run

sudo apt install dotnet-sdk-6.0

sudo apt install dotnet-runtime-6.O

sudo apt install aspnetcore-runtime-6.0

MicrosoftとCanonical:セキュリティのための提携

近年、ソフトウェアの出所証明が極めて重要になっています。オープンソースコミュニティも企業もソフトウェアの依存性を確認する必要があります。

CanonicalとMicrosoftはすでに、仲介なしでコンテンツを直接共有できるよう協力してきました。Microsoftの.NETプログラムマネージャーであるRichard Lander氏は次のように述べています。「今ではサプライチェーンの距離はゼロ、つまりすべてのCanonicalの資産を即座に入手できます。」

Microsoftはこのほど.NET向けのディストリビューション維持管理グループを設置しました。現在、Canonicalはそのグループのメンバーであり、ソースからパッケージまでソフトウェアサプライチェーンのセキュリティ保護に貢献しています。

Canonicalのソフトウェアリポジトリは拡大を続けています。現在までに28,000を超えるパッケージが利用可能であり、Ubuntu ProおよびUbuntu Advantageの契約者や無料のコミュニティユーザー向けに専用の拡張セキュリティパッチが提供されています。

セキュリティパッチとリリースを速やかに配布

.NETとUbuntuの長期サポート(LTS)は異なる年にリリースされますが、内容は完全に整合しています。.NET LTSのリリースは奇数年の11月、Ubuntu LTSは次の偶数年の4月です。

このためUbuntuユーザーはどのUbuntu LTSシリーズでも最新の.NET LTSを使用できます。2つのセキュアで安定した製品リリースを組み合わせ、信頼できるアプリケーションの基盤を作ることは、開発者とソフトウェアベンダーにとって合理的な選択です。MicrosoftとCanonicalは、新しい.NETリリースと新しいUbuntuリリースが常に対応するよう協力しています。

このためにはMicrosoftとCanonicalの間に最短のトラストチェーンを確立することが不可欠です。その結果、開発者のエクスペリエンスはわかりやすいものになります。また、セキュリティパッチと更新が定期的に提供されます。

最小サイズのOCIイメージ:.NET向けUbuntuのチゼル化(不要機能の削ぎ落し)

.NET開発プラットフォームは、オープンソースプロジェクトに対するMicrosoftの早期からの貢献の1つでした。開発者コミュニティは500万人以上の.NET開発者から構成されており、その多くはランタイムにLinuxおよびLinuxベースのOCIコンテナを採用しています。

Ubuntuは、Dockerの初期からコンテナを使用している開発者にとって人気のある選択肢でした。Canonicalは、Ubuntuでの.NETのリリースと並行し、ランタイムに必要なパッケージとファイルだけで作成した新しいタイプのコンテナイメージも提供します。

このような「チゼル化」イメージ(不要なものをすべて省き、OCIコンテナ用に最適化した最小限のUbuntuイメージ)は、Ubuntuの安定性と親しみやすさを犠牲にすることなく、攻撃対象領域とイメージサイズの縮小に対する開発者のニーズに応えます。

これまでに、このプロセスによって100MBが削減され、6MB未満(圧縮後)で最小のUbuntuベースOCIイメージが提供されています。Canonicalの目標は、OCIイメージでこれまでに達成した最小フットプリントを実現しながら、既知の信頼できるUbuntuコンテンツを提供することです。

Canonicalは、既存のLTSイメージのポートフォリオの一部として維持管理されている.NET 6向けに2つの新しいUbuntuベースのOCIイメージをベータ版としてリリースしました。

.NETおよびASP.NETランタイム向けのこれらのチゼル化済みUbuntuイメージは、Microsoftでも、Microsoft Artifact Registry(MCR)から入手できます。

今後の展望

このプロジェクトは、Canonicalが.NETとUbuntu向けに計画している一連のプロジェクトの最初のプロジェクトです。この提携の詳細は、Microsoftのブログをご覧ください。

現在、.NET debパッケージはx64アーキテクチャ用のUbuntu Jammy 22.04 LTSに含まれています。まもなくArm64アーキテクチャおよびすべての新しいUbuntuリリースで使用できるようになる予定です。

ビルド済みのコンテナイメージは、すでにAzure Container RegistryやDocker Hubで入手できます。

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