Ubuntu ProベースのMicrosoft SQL ServerインスタンスがAzureで使用可能に
by Canonical on 16 November 2021
2021年11月1日:Canonicalは本日、Microsoft AzureでのMicrosoft SQL ServerとUbuntu ProについてMicrosoftとのサポートを発表しました。
Canonicalは、Ubuntu Pro 20.04 LTSオペレーティングシステムをベースとした高性能でフルサポートのSQL Server向けソリューションを市場に提供するためにMicrosoftと協力してきました。Microsoft Azureの利用者はSQL Server 2017またはSQL Server 2019(Web、Standard、Enterpriseの各エディション)のフルサポートインスタンスをUbuntu Pro 18.04 LTSおよびUbuntu Pro 20.04 LTSの両方で使用できます。SQL Server on Ubuntu Pro Azure」ソリューションは、エンタープライズデータ管理において非常に費用対効果の高い選択肢です。
CanonicalのCloud Alliances部門担当副社長であるAlex Gallagherは次のように述べています。「お客様は、エンタープライズグレードの、非常に要求の厳しいビジネスクリティカルデータワークロードをUbuntu上で運用することを求めています。Ubuntu ProベースのMicrosoft SQL ServerとAzureはこのニーズに完全に対応しています。このソリューションは、当社とMicrosoftのこれまでのコラボレーションの延長線上にあります。」
Ubuntu ProベースのSQL Serverは、基盤となっているNVMe SSDストレージメディアとの信頼性の高い同期のためにXFSファイルシステムとダイレクトI/Oおよび強制ユニットアクセス(FUA)を使用しています。さらに、可能であればSQL Serverは永続メモリ(PMEM)も使用します。Ubuntu Pro 20.04 LTSベースのSQL Serverは、CorosyncおよびPacemakerとAzure専用フェンシングエージェントを通じて高可用性のシナリオをサポートしています。
Ubuntu Proでは、お客様は最長10年間のメンテナンス更新を入手できます。また、Ubuntu ProはFIPSやCommon Criteria EAL2構成向けの公式認定済みコンポーネントが含まれ、FedRAMP、HIPAA、PCI、ISOといったコンプライアンスシナリオをサポートしています。CISベンチマークの適用と監査のためのオートメーションの強化が統合されており、お客様はセキュリティ強化コンピューティングプロファイルに対して簡単に業界標準のベンチマークを実現できます。カーネルLivepatchによって、Ubuntu Proのシステムはシステムの再起動を求めることなく定期的なカーネルの更新を即座に受信します。さらに、Ubuntu Proはオープンソースアプリケーションに対する10年間のセキュリティ保証延長を追加しています。
お客様は、セキュリティ更新やCanonicalとMicrosoftからの共同技術サポートなど、ソリューション全体に対するサポートを受けることができます。お客様には、Microsoft Azure Marketplaceから対応の仮想マシンイメージにアクセスしていただけます。Ubuntu ProベースのSQL Serverは、費用対効果の高いフルサポートのRDBMSという新しい選択肢を提供します。これは高パフォーマンスで高トランザクションワークロードに最適です。フルサポート付きのため、Ubuntu Proをスムーズに採用したい既存のSQL Serverユーザーにも適しています。
Canonicalについて
Canonicalは「Ubuntu」を提供する企業です。Ubuntuは、ほとんどのパブリッククラウドのワークロードに使われているOSであり、スマートゲートウェイ、自動運転車、高度なロボットなどの最先端分野でも使用されています。Canonicalは、Ubuntuの商用ユーザー向けにエンタープライズセキュリティ、サポートおよびサービスを提供しています。Canonicalは2004年に設立された非公開企業です。
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