UbuntuとNVIDIA AI WorkbenchでAI開発を加速
by Canonical on 30 April 2024
CanonicalはNVIDIA AI Workbenchを通じてNVIDIAとのコラボレーションを拡大します。NVIDIA AI Workbenchはワークステーション、データセンター、クラウドデプロイメントすべてでサポートされます。
NVIDIA AI Workbenchという使いやすいツールキットにより、開発者は各自のPCまたはワークステーションでAIや機械学習のモデルを作成、テスト、カスタマイズした後、データセンターやパブリッククラウドに展開できます。インタラクティブな開発ワークフローが簡素化され、初心者にも専門家にも厄介な技術的作業が自動化されます。AIとMLの共同開発が、あらゆるプラットフォームでスキルレベルを問わず可能になりました。
データサイエンス、人工知能、機械学習向けの人気の高いOSとして、UbuntuとCanonicalはAI Workbenchに重要な役割を果たしています。
- Windowsの場合、WSL2を介してUbuntuでAI Workbenchを使用できます。
- クラウドでは、リモートマシン向けにサポートされている唯一のターゲットOSとして、Ubuntu 22.04 LTSによるAI Workbenchのクラウドデプロイメントが可能です。
- データセンターからクラウド、エッジへのAIアプリケーションのデプロイでは、UbuntuベースのコンテナがAI Workbenchの重要な要素です。
CanonicalとNVIDIAの協力によって、このようなシームレスなエンドユーザー体験が可能になります。
AIの導入を計画、ローカルで開始、グローバルに拡張
生成AIやデータサイエンスのプロジェクトの作成、共同作業、再現は簡単です。開発して実行するだけです。残りの処理はNVIDIA AI Workbenchが行います。
- セットアップの合理化:GPUアクセラレーテッドハードウェア向けのコンテナ化された開発環境を簡単にインストールおよび構成。
- ノートPCからクラウドへ:RTX搭載PCやワークステーションのローカル環境で開始し、データセンターやクラウドに数クリックで拡張。
- ワークフロー管理の自動化:プロジェクトリソースの管理、バージョン管理、依存関係の追跡が容易に。
UbuntuとNVIDIA AI Workbenchがクライアントマシンでの生成AIワークロードのエンドユーザー体験を向上
データサイエンス向けの認知されたOSとして、Ubuntuは現在AI/MLの開発とデプロイの目的において広く一般に利用されています。生成AI(GenAI)ワークロードの開発、処理、イテレーションがこの目的に含まれます。小型デバイスとGPUの両方で使用されるGenAIは、エッジAIアプリケーションやデバイスの成長につれて重要性を増しています。スマートシティなどのアプリケーションでは、カメラやセンサーなどのエッジデバイスがさらに必要となるため、より多くのデータをエッジで処理する必要があります。エンドユーザーがカスタマイズ性の高いワークロードを簡単にデプロイできるようにするため、多くの場合、ベアメタルのデプロイで使いやすいUbuntuコンテナが好まれます。NVIDIA AI Workbenchは、GenAIの用途に対応した最適なUbuntuコンテナオプションを提供します。
Ubuntu LTSの安心感
Canonicalは、セキュリティ更新とパッチを5年間提供する長期サポート(LTS)リリースにおいて20年の実績を誇ります。Ubuntu Proでは、サポートとセキュリティメンテナンス保証が10年間に延長され、企業は自社でセキュリティとコンプライアンスを管理する負担がなくなるため、質の高いモデルの構築に集中できます。CanonicalとUbuntuは協力してあらゆるAIイノベーターに対して最適化された安全な環境を提供します。
使い始めるのは簡単(そして無料)。
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- 企業のAI導入を支援するCanonicalとNVIDIAの取り組みについて
- CanonicalのソフトウェアはNVIDIA DGX-Readyソフトウェアプログラムとして検証済みです。
- 「Run AI at Scale(AIの大規模運用)」のホワイトペーパーをダウンロードして、NVIDIA DGXとKubeflowで高パフォーマンスのMLスタックを構築する方法を知る
- AI Workbenchについて
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