アラバマ大学バーミンガム校、Dellインフラストラクチャ上に展開したCanonical CharmedインフラストラクチャとCephによって研究を加速

by Canonical on 25 October 2023

最先端の研究には、最先端のソフトウェアとハードウェアのインフラストラクチャが必要です。

アラバマ大学バーミンガム校では、研究者が可能な限り効率的かつ効果的に研究活動を進めるために必要なすべてのツールとテクノロジーを提供できるよう取り組んでいます。コンテナ化の普及を受け、同大学では、Kubernetesを通じてコンピューティングおよびストレージのリソース管理に対するアプローチを変革することで、研究を大幅に加速させる機会が生まれると考えました。このビジョンを実現するため、同大学は信頼できるパートナーであるDellとCanonicalに着目しました。

課題

アラバマ大学バーミンガム校(UAB)の研究者は、工学、神経生物学、ニューロイメージング、ゲノミクスなど、さまざまな分野にわたり計算負荷の高い研究活動に取り組んでいます。このようなワークロードには非常に負荷の高いデータ分析が伴い、UABの高性能コンピューティング(HPC)クラスタによって処理が可能になります。ただし研究者は、HPCに適していないさまざまなアプリケーションにも依存しているため、そのようなアプリケーションのアーキテクチャも急速に進化が進められています。

学術研究の分野では、コンテナ化の原則を採用する取り組みが進んでいます。これにより、より迅速かつ再現性の高い方法でソフトウェアをデプロイし、研究環境を構築できるため、短時間で研究の成果が得られます。UABは、研究者をサポートする新しい方法を常に模索しており、このようなコンテナベースの機能をユーザーが最大限に活用できるよう、特に力を入れて支援していました。

UABでリサーチコンピューティング担当HPCアーキテクトを務めるJohn Paul Robertson氏は、「私たちが求めていたのは最新のプラットフォームです。新たなアプリケーション開発はそこで始め、既存のアプリケーションはそこに移行します。目標としたのは、提供されるコンテナ化されたアプリケーションにすぐに対応できるように準備を整えることでした」と説明しています。

UABは、Kubernetesがその目的を達成する最善の方法であることをすぐに認識しました。Kubernetesを使えば、事前に構成されたソフトウェアコンポーネントを活用して、ワークフローを高いレベルでシームレスにオーケストレートできます。各研究環境を手作業で設計および構築する複雑さはありません。ただしUABは、Kubernetesの導入が口で言うほど簡単ではないことも理解していました。

John Paul Robertson氏は、「特にこの分野での経験が少ない場合、Kubernetesの立ち上げと運用は簡単ではありません。思い描いていたアプリケーションのユースケースを探し求めるためには、より迅速な開発を後押ししてくれるパートナーが必要でした」と続けています。

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アラバマ大学バーミンガム校について

アラバマ大学バーミンガム校(UAB)は国際的に有名な公立研究大学/学術医療センターで、学生数は22,000人以上、教職員数は24,000人以上です。アラバマ州内に年間121億ドルの経済効果をもたらしています。

CanonicalとDell Technologiesのパートナーシップについて

CanonicalとDell Technologiesは、Kubernetesコンテナソリューションを提供するために提携しました。これは、Kubernetesを導入するすべてのお客様に適用できるリファレンスアーキテクチャフレームワークを通じて行われます。また、このコンテナオーケストレーションソリューションについては、最も負荷が低く、クリーンで、経済的なソリューションを提供し、コンテナを大規模にデプロイできるように、Dell Technologiesのラボでテストと検証を行っています。そのため、お客様はイノベーションに集中できます。
このパートナーシップは、業界の大手2社が手を結び、Dellの第14世代PowerEdgeサーバーとイーサネットスイッチ、CanonicalのCharmed Kubernetes、そしてソフトウェア定義ストレージ(Ceph)を活用したコンバージドアーキテクチャを基盤としてソリューションを構築するというユニークなものです。
Dell TechnologiesのPowerEdgeサーバーポートフォリオは、拡張可能なアーキテクチャ、インテリジェントな自動化、統合されたセキュリティによって、ビジネスのイノベーションをサポートします。

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